モンペリエのセカンドハンドの店で見つけた、古いフランス語の教科書です。

巻末に、学習計画の目安といいますか、１０月から学習を始め、１１月には２３ページから３９ページまで、１２月では４１ページから５７ページまで、と各月にどこを勉強すべきかの指標が記されています。そして最後は７月で終わっています。

動詞の活用形やヴォキャブラリーなども紹介されており、小学生、それも低学年対象の教科書ではないかと思われます。
挿絵もところどころあり、見ているだけでもこの時代のフランスの様子を垣間見られ、とても興味深いものです。

甘栗売りや、家庭内にあるコレクション用のお皿を飾る家具、可愛らしい風車や水車などは、今のフランスでも変わらず見られますが、日本人にとってはフランスっぽさを感じる挿絵です。

さて、「この時代」と申しましたが、実際には年代が不明です。色々探してみましたが年代をつかむものが見当たりません。
挿絵を注意深く見ていると、現代的なものがえがかれていないことが分かります。。
代わりに、古いものなどは見て取れます。

洗濯の章では、川で衣類を洗っています。馬車なども頻繁に出てきています。
現代的なものと言えば、蒸気機関車やヘリコプターの挿絵位でしょうか。よくみるとパリのオペラ界隈の挿絵にはたくさんの車のようなものも描かれていました。中には馬車もあるようです。文章にはmetro（メトロ）の単語はあってもvoiture（車）は見当たりません。
暖房は暖炉、テレビは出てこないようです。

経年の紙のシミやシワ、焼けなどを満載に備えた、いかにも「古い本」です。
古いものの雰囲気がお好きな方にお勧めです。


たて２３ｃｍ×よこ１５．５ｃｍ
２７５ｇ

※表紙にセカンドハンドの店でつけたと思われる値札シールをはがした跡があります。（お写真ご覧ください）

※この商品は定形外郵便での発送が可能です。（補償追跡なし、ポスト投函）